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3つのシステムを導入して現場と事務所の作業効率をアップ
Client:長崎ソフトドリンク株式会社
Solution: i VENUS(オペレータ向け自販機販売管理)
<もっと早く、もっと正確に作業を進めるために>

コカ・コーラ ボトラーズジャパンの代理店として自販機管理をされている長崎ソフトドリンク株式会社様は、2008年3月に自動販売機管理システムのVENUS、2015年にクラウドに対応したiVENUSを導入されました。さらに、2017年12月にはIoTを利用したオンラインシステムiLibraを導入され、システムを活用した業務の効率化を進めてこられました。ルートマンの方が利用する端末も2022年5月にスマホに切り替えていらっしゃいますが、システムの導入によって自動販売機の商品管理にどんな変化があったでしょうか? 商品補充のルート業務にも携わられている営業部長の森重勝様と営業課長の今泉幸弘様に現場でのリアルなお話を聞かせていただきました。

左:営業部長 森重勝様
右:営業課長 今泉幸弘様
<3つのシステムを段階的に導入し、効率化と品質管理の徹底を図る>

―――長崎ソフトドリンク株式会社様には2008年のVENUS導入から長いお付き合いをしていただいておりますので、本日はシステム導入の経緯や現在の活用状況について時間を追いながらお伺いしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。まず、みなさまのお仕事である自動販売機の管理業務で重視されていることについて教えていただけますか?

今泉 重視しているのはスピードです。現在6人のルートマンで作業にあたっていますが、我々は1日に多くの自販機をまわらなければいけないのでスピードが大事なのです。それから、担当者にかかる負担を少なくしたい。暑さや寒さもストレスになるので、できるだけ作業にかかる時間を減らして効率よく仕事を進められるようにしたいと思っています。また、自販機の商品補充にかける時間を短くできると、自販機やその周辺を掃除する時間を長く取ることができます。そうするとお客様に気持ちよく使ってもらえると考えています。なので、商品補充はスムーズに作業できることが一番重要です。
あとは、クレームを出さないことですね。賞味期限の管理には特に気を遣っています。

―――なるほど。1台にかける時間が短くなれば効率的に作業ができますし、どんな商品がどれくらい売れているかを正確に把握できると在庫と品質管理がしやすくなりますね。そのためにシステム導入を決断され、2008年にVENUSを導入してデジタル化を始められたわけですが、自動販売機の売り上げの把握、トラック内の在庫管理、倉庫の在庫管理、手数料の支払い計算などができるVENUSの導入でどのようなことが変わったでしょうか?

今泉 VENUSを導入してから作業スピードがかなり上がりました。ハンディを利用して作業するので、外で作業をしながら在庫数や補充数を紙に書かなくてよくなりましたからね。特に雨が降っている時は作業が大変だったのですが、VENUSを導入したので自分で記入しなくてよくなりましたし、会社に帰ってからやっていた売り上げの集計や入力作業も必要なくなったので楽になりました。事務作業がなくなったのはやはり大きいですし、在庫の管理は導入前よりもやりやすくなったと感じています。

―――紙ベースだと入力作業が必要なので手間がかかりますものね。ハンディーを使うことに対して、ルートマンの方の反応はいかがでしたか?

今泉 慣れないことですから、最初はやはり、戸惑いますよね(笑)。KISさんにいろいろと修正を加えてもらいながら利用を続け、システムとの連携もよくなって使い勝手がよくなりました。ハンディーは完成度がとても高かったと思います。

―――それはよかったです。その後、2015年にiVENUSを導入されましたが、iVENUS導入で変わったことはありますか?

今泉 現在重要視しているのが、賞味期限切れの商品を自動販売機に残さないことです。
現在はコンビニや量販店など販売チャンネルが増えたことで回転が悪くなった商品も出てきています。そんな理由から、以前よりも自動販売機内の賞味期限管理が難しくなっている傾向があります。iVENUSは自動販売機内にある商品の賞味期限が把握できるので、iVENUSを導入してから賞味期限の管理がやりやすくなりました。
それから、自動販売機の売れ行きは設置場所によって特徴があるので、商品を賞味期限のロスなく効率的に販売していくためにはその自動販売機の特徴を把握することが重要になります。どの機械で何がどれくらい売れるか、何が売れないかを把握していかないといけないのですが、何台もまわっていると混乱して分からなくなることもあるのですよね。VENUSの導入でそれぞれの自動販売機のデータが自動的に集計されるようになりましたし、iVENUSを導入したことで、ハンディーを見れば賞味期限切れが近づいたものがどれくらいあるかがわかるようになったので、賞味期限切れの商品を販売してしまう危険性が低くなりました。そのために以前よりも作業効率がよくなったと思います。

―――賞味期限は消費者にとって関心の高いことですから、消費者が安心して購入できるように整えていくことは重要なポイントですよね。iVENUS 導入の2年後の2017年には、オンラインを利用することで現地に行かなくても在庫数を把握できるiLibraを導入されていますが、iLibraはどんなところで役に立っているでしょうか?

森 現在は病院や観光地、工事現場、体育館などに設置しています。iLibraを使うと事前に補充数が把握でき、補充に必要な分だけを台車に積んで運ぶことができるので、自動販売機にトラックが横付けできないところをピックアップして導入しました。売り上げがリアルタイムでみられるので、行楽シーズンの観光地、体育館や各施設でのイベントなどではiLibraから送られてくる売り上げを見ながら納品スケジュールを決めています。もし売り切れが1品でも出たらアラートがルートマンのメールに飛んでくるので、売り切れたところにはすぐに商品を補充することができますし、かなり助かっています。

今泉 トラックが横付けできないところではトラックを近くの駐車場に停めて商品を搬入するので、事前に補充分を準備して運べるのはメリットが大きいですね。自動販売機とトラックとの往復回数が減り、作業が効率的になりました。工事現場の自動販売機は工事が終わったら移動するので、設置場所の変化による売り上げの変化にも対応しやすいです。

―――iLibraとiVENUSを連携しているので、情報を一元化してハンディーでルートマンの方が同時に見ることができて効率的ですよね。その後、保守が終了したために2022年5月にスマホへの変更をされましたが、使い勝手はいかがでしょうか?

今泉 新しい機械が入ると慣れるのに時間がかかって厳しいですね(笑)。前回は初めてのシステム導入だったので覚えるのに精一杯でしたが、今回は慣れていたものから新たなものに変わり、プリンタとスマホが別機械になるなど戸惑いがあります。その他改善した方が良いと思うところも出てきているので、またKISさんに聞いてもらいたいです。

―――フィードバックをいただける方々は貴重な存在。KISでは、より良い商品を生み出せるように今後もお客様とのコミュニケーションを密に取りながらお付き合いを続けていきたいと考えています。

<KIS‘s eye>

今までも長崎ソフトドリンク様の意見を取り入れながら、iVENUS 、iLibraは 2年に1度大きなバージョンアップを行っています。それ以外にも、お客様の声を取り入れる形で小規模なバージョンアップも行っておりますので、今後とも率直なご意見をお聞かせいただければと思います。

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